前編のおさらい
大手携帯電話事業者のスマートフォンを使用している方を対象にした調査では、中央値は6000円〜7999円の料金を使用している方が最も多くなっていました
ですが、これらを様々な分類で分けてみると、
1.年齢別に見てみると20台が最も料金が高く、それ以降は年齢が上がるにつれて料金が低下する傾向
2.世帯で見ると非高齢の単独世帯では料金が高い傾向
3.世帯年収2000万円以上の世帯ではスマートフォンが1万円以上の支払いをしている方が多い傾向
が見られると思います。
ただ、これらの検討には背景因子をもっと見る必要があると思います。
ということで、続きは後半に・・・
後半 まとめ
20代の背景には、30代よりも世帯年収が高い傾向から、親と世帯年収をともにしている方もいる事、また、生活の変化から一人暮らしをしている事による影響で通信料がたかくなっている可能性があります。これはWi-fiとスマートフォンの両方を契約するよりも、スマートフォンのみを使いたい放題プランにするほうが費用が少なくなることが考えられます。
非高齢者の単独世代も同様のことが考えられますが、通信料が少ない高齢者や20歳未満の方が含まれていないため、より高い費用に見える事も要因と考えます。
2,000万円以上の世帯年収の世帯に属する方が10,000円以上の情報料が高い方が多い傾向にある要因は20代や単独世代の要因とは別で、海外勤務・留学などで海外ローミングを行っているか、スマートフォンを2つもちなどが考えられます。このアンケートが世帯数との調節をされているデータであるため、都心部の影響が強いことも要因の一つかもしれません。
いろいろ書きましたが、実際のデータ以外は想像であり、追加の調査を行わないとなんともいえないと考えています。
余談ですが、最近の世帯って・・・(続きが気になる方は最後のところを読んでください)
後半 本編
では、データの背景を見ながら見てみるとどのように見方が変わるか、背景を見てみたいと思います。
これは、私なりの意見にて、これ以外にもご意見はあるとは思います。こんな意見もあるのかぁ、くらいで読んでいただけると助かります。
年齢の影響・・・
収入を見てみると30代〜50代までの世帯年収は年齢が高くなるにつれて徐々に伸びていますが、30代よりも20代の方が高い傾向があります。
通常は、初任給よりも経験年数が上がれば、同じか上昇するのが普通。ここから予想されるのは、親世代と収入をともにしている世代が多く含まれている可能性が考えられます
20代は生活環境が変わる時期でもあるようです。10代に比べて20代では特別区・政令指定都市・県庁所在地に生活の場を移している人が多くなります。
大学・就職などがある時期でもあるので、違和感はないはずです。
20代は他の世代に比べて単独世代が多いです。
単独世代とするには、住民票を移したかどうかになりますから、この単独世代には大学進学による一人暮らしの方が含まれていない可能性もあります。それを考慮すると一人暮らしをしている方の割合はほかの世代よりも高いことが予想されます。
これより、20代は親世代と同じ世帯収入でお金に余裕はあることや、学生・社会人による一人暮らしによりスマートフォンの費用が高くなっていることが要因であることが予想されます。
この背景にはWi-fiとスマートフォンの両方を契約するよりも「使い放題プラン」を契約するだけの方が費用がやすいことが要因の一つでしょう。
非高齢者の単独世代が通信料が多いですが・・
前編より、非高齢者の単独世代も通信費用が高い傾向が見られます。これも20代の時と同様、これにはWi-fiとスマートフォンの両方を契約するよりも「使い放題プラン」を契約するだけの方が費用がやすいことも要因として考えられます。
こんなことにも注意
背景に含まれている世代を見てみると、比較的、通信料金が低い19歳未満・70歳以上の方々がいません。
前回のグラフは割合で見ていますので、通信費用が少ない方々がいなくなれば、全体的に通信料が高い傾向に見えてきます。
世帯年収2,000万円以上の世帯ではスマートフォンが10,000円以上の支払いをしている方が多い傾向では・・・
世帯年収2,000万円以上の世帯の背景について確認してみたいと思います。
まずは年齢から。
世帯収入と年齢を関係をみると30~50代と2,000万円以上の世帯収入がある人数が増えてきています。
前にも書きましたが、20代は親と世帯収入を一緒にしている方が比較的多いことが予想されるので、20代は30代よりも多くなっています。むしろ、20代で、就職すると、その収入が世帯収入に入るので、それで多くなっているかもしれません
これらを世帯類形で分けてみると、2,000万円世帯は単独世帯はあまり含まれていません。
単独世代(非高齢者)が通信料金が高いこととは違う要因であることがわかります。
今回の調査での設問は
「あなたの直近での月額の通信料金(端末代金の分割支払金、コンテンツ代金は除く)は、消費税抜きで、おいくらですか?該当する金額を数字で記入または番号1つに○を付けてください。」
ですので、コンテンツなどは含まれていないことになります。
家族がいれば家族割を適用している世帯が多いと思いますが、使いたい放題プラン+かけ放題プランで割引がきけば、10,000万円を超えるプランは考えずらい。
他に予想されるものとしては海外ローミングを行っているか、スマートフォンを2つもちになると思います。年収や未成年でも入っていることから、年収からも余裕がある世代になるので、海外留学や、海外での仕事などが影響があるかもしれません。
他にも、注意が必要 ・ 比重の確認
このデータには下記の注意事項が記載されています。
「回収率が都道府県・世帯主年齢別により異なっており、回収結果の都道府 県・世帯主年齢別構成は母集団と多少乖離が生じている。このため、本調査では、下記の比重値 を回収結果に乗じる比重調整を行っている。また同様の理由により、世帯人員についても同様の 比重調整を行っている。」
この結果、比重調整をした人数は下記であり、この表を見て分かる通り、人口の多い東京などの都心部の影響を強く反映されています。
比重調整後集計人数が多い都道府県
集計人数 (①) | 比重調整後集計人数(②) | ②/① | |
東京都 | 856 | 4,414 | 5.16 |
神奈川県 | 764 | 2,912 | 3.81 |
大阪府 | 737 | 2,779 | 3.77 |
愛知県 | 831 | 2,360 | 2.84 |
埼玉県 | 870 | 2,312 | 2.66 |
比重調整後集計人数が少ない都道府県
集計人数 (①) | 比重調整後集計人数(②) | ②/① | |
福井県 | 887 | 239 | 0.27 |
徳島県 | 801 | 226 | 0.28 |
高知県 | 701 | 216 | 0.31 |
島根県 | 886 | 210 | 0.24 |
鳥取県 | 820 | 173 | 0.21 |
都市部には世界的な企業も多く存在していることや、大学も集中して地方から来られている方々も多いことから、20代の一人暮らしで都心部に引っ越してきた方や、世界的な企業に務められていて、世界中を回っている方々の影響も強く影響を受けていることが予想されます。
世帯収入で2,000万円以上の方々に10,000円以上の通信料金がかかっている要因はこのあたりも影響を与えていることも考える必要があります。
大切なことは
色々書いてきましたが、大切なことは、数字はわかっていることですが、その他はほぼ妄想であることを念頭においておくことが大切です。
今回の調査による方法では、この結果であるということのみが、わかっていることだと私は考えます。
ですので、20代で料金が高い理由が一人暮らしが要因とはこのデータからは全く調べられていません。
また、海外ローミングや留学なんて記載もなし。
本当にデータを知りたいのであれば、全例調査をするなり、金額が高い方にどのような背景の方なのかを改めて調査する必要があります。
わかっていることと、そこから予想されることを分けて考えなければならないと、私は考えます。
医療にいるためかもしれませんが、影響が大きなデータではとくに慎重に・・・
一次資料ならまだしも、二次資料・三次資料になると、情報量が減らされるため、さらに注意が必要になります。
何にせよ、情報の背景までみて判断していくことも重要と思っていただけるとありがたいですね。
余談ですが、今どきの世帯構成って・・・
50代になると急に単独世代(非高齢者)が増えています。
子供も含めた世帯が少なくなっているので、子育てが終わったことが予想されるので、夫婦のみや大人のみとなるのはわかるのですが、単独世代ということになると・・・
ひとり親の方々が、子どもが巣立ち、単独世代(非高齢者)になることもありますが・・・
これが熟年離婚ってやつの影響でしょうか・・・
何よりも高齢者になると子供と一緒に住んでいる方は含まれていません。
田舎育ちで、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒に育った私にとっては不思議な感じがしますが、今はこんな感じなんですかねぇ・・・
それとも、これも、何かの影響でこのような形になっているのでしょうか?もしかしたら、これも都心部の方の影響力が強くなっているせいかもしれません。
参考)
総務省 令和4年通信利用動向調査 世帯編(世帯構成員)
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